7章 再見積り
再見積りすべき時とは、ストーリーの相対サイズについての考え方が変わったときだ。(p.91 まとめ)
規模を見積もっている
相対サイズ=規模
進捗が想定どおりではないという理由だけで再見積りしてはならない。(p.91 まとめ)
ベロシティが補正装置
ベロシティ算出の目的は長期間でのチーム平均速度を把握することである。特定のイテレーションでのベロシティが何ポイントだったかということに特別な意味はない。(p.90)
再見積りのNGパターン
すべきでない再見積り
12pt(3pt * 4)できると思っていたが、6pt(3pt * 2)しかできなかった
完了させた2つのストーリーポイントを倍にした
4つのストーリーはもともと全部同じ規模と判断したので、全部倍になる
チームは完了させたストーリーのポイントを増やしたので、ベロシティは増えた。しかし同時にプロジェクトの残作業量も 2 倍にしてしまった。(p.86)
再見積りで選ぶべきでないシナリオ
ストーリー6つ。着手してみて半数(ストーリー1,2,3)のグラフ表示は倍の大きさになりそうとわかった
ストーリー1は完了している
完了させたストーリー1だけを再見積り (3-2)
(増えた)ベロシティからストーリー2と3(と4)も取れる。しかし、それらは1イテレーションでできないと分かっている
そもそも再見積りしないと (3-1)
ベロシティからストーリー2と3が取れる。しかし、それらは1イテレーションでできないと分かっている
IMO:再見積りしたのにベロシティが信頼できないのは避けたい、ということか
見積りに一貫性があることが重要
同じくらい不正確
見積りが一貫してさえいれば、最初の数イテレーションのベロシティを計 測していくことでスケジュールが徐々に信頼おけるものになっていく (p.87)
部分的に完了したストーリーの再見積り
著者の意見:オール・オア・ナッシング
完了しなかった部分を直近のイテレーションで取り組まない場合
完了した部分を見積もる
残った部分は別ストーリー
再見積りしたポイントの合計は、元々のストーリーポイント(5ポイント)と一致しなくてもかまわない。(p.90)
確実に終わらせるか、分割の必要がないほど小さくしておく